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「日本での活動の第二幕が開くように感じています」――。そう語るソンモの言葉には、17年間活動してきたからこその実感と、それでもなお新たな一歩を踏み出そうとする期待がにじんでいた。
9月9日には、日本デビュー17周年イベント『SUNGMO Debut 17th Anniversary “Time Machine”』を東京で開催。ソロとして初めて、フルサイズで披露する超新星の楽曲もあるという。歌手として、俳優として、再び日本で走り始めたソンモに、現在の思い、忘れられないステージ、そしてファンとかなえたい夢を聞いた。
――最近は音楽活動をはじめ、俳優、イベント出演と幅広く活動されています。ご自身では今、どのような時期を迎えていると感じていますか?
「昨年は韓国でほかの仕事をしていて、日本での活動に集中できなかったんです。だから今年は、また日本で復活するために頑張ってみたいと思って、一年をスタートしました。もちろん、自分が『やりたい』と言ったからといって、すぐにできることではありません。不安な気持ちもありました。それでも、今までと変わらず支えてくれたファンの皆さんやスタッフの皆さんのおかげで、自分が思った通りに頑張ることができています。僕は幸せな人間だなと感じています。今は、日本での僕の活動の“第二幕”が開くように感じています。その時をきちんと迎えられるように、頑張っていきたいです」
――NHKドラマ『団地のふたり』にも出演されました。撮影を振り返って、特に印象に残っていることは?
「女優さんをお姫様抱っこするシーンです。かっこよく見せなければいけない場面だったのですが、監督から『ゆっくり歩いてください』と言われて(笑)。歩く距離も長かったですし、撮影した日はとても暑くて、虫も多かったんですが、僕は余裕のある表情をしていなければならないので、気がかりでした。ちゃんと表情をつくれているのか、少し心配でしたが、放送を見たファンの皆さんが喜んでくれたので、とても記憶に残っているシーンです」
――踊るシーンもありましたね!
「踊るシーンも、本当に暑い日に撮影したので大変でした。汗が止まらなくて、何度もシャワーを浴びながら撮影したんです。あんなに撮影の途中でシャワーを浴びたのは、初めてだったと思います(笑)」
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画面に映る涼しげな姿からは想像できないほど、過酷だったという撮影現場。お姫様抱っこをしながら、内心では必死に暑さや重さに耐え、それでも表情はあくまでかっこよく――。そんな舞台裏を笑いながら明かすところにも、ソンモの飾らない人柄が表れている。
――出演された韓国ドラマ『ミレの未来』の日本配信も始まりました。演じた役や作品の見どころを教えてください。
「僕は少しだけの出演だったので、撮影自体は15分くらいで終わってしまいました。現場までの移動時間は4時間かかったのに(笑)。あまりにも早く終わったので、撮影のことをよく覚えていないくらいです(笑)。
ただ、冷たくて悪い表情を演じなければならなかったので、きちんと演じられていたのか心配です。僕の出演シーンは少しですが、ぜひ楽しんで見ていただきたいです」
――歌手としてステージに立つときと、俳優として役を演じるときでは、気持ちの切り替えに違いはありますか?
「歌手も俳優も、基本的な気持ちは同じです。ただ、歌手としてステージに立つときは、昔と今で少し考え方が変わりました。昔は、決められた振り付けで歌を歌い、完璧なステージを見せようという気持ちが強かったです。でも今は、決められたことだけをするのではなく、“今、この瞬間を楽しもう”“歌もダンスも楽しもう”という気持ちが強くなりました。俳優の仕事も楽しもうと思っていますが、演技は自分一人だけでするものではありません。ほかの方の演技も考えながら、いろいろなことに集中しなければいけない。共演者やスタッフの皆さんに迷惑をかけないように、という気持ちも大きいです」
――9月9日には、日本デビュー17周年イベント「Time Machine」が開催されます。この17年間を振り返って、真っ先に思い浮かぶ出来事は何でしょうか?
「横浜アリーナに立った瞬間です。やっぱり今でも変わらず、一番心に残っている記憶です。もう一度、横浜アリーナに立つことが僕の夢です」
――今回のイベントでは、ソロとして初めて披露する超新星の楽曲も予定されています。今、このタイミングで歌おうと思った理由は?
「ファンの皆さんは、僕のソロ曲も好きだと言ってくれます。でも、今回は超新星のデビュー記念日なので、いつもより少し多く準備しました。これまでにも、超新星の曲をメドレーにしたり、サビの部分だけをパフォーマンスしたりしたことはありました。でもファンの皆さんの中には、“一人だから、もう二度とこの曲をフルで見ることはできないのでは”と、寂しく思っている方もいるのかなと思って。皆さんが大切にしている思い出を、もう一度見せたい。そんな気持ちで、今回の曲を選びました」
――ソロの他にも、チャンミンさん、TAKAさんとのユニット「250(TWO-FIFTY)」としても活動されていますよね。お二人と一緒にいるときに感じる、ソロ活動とは違った楽しさはありますか?
「僕はグループとしてデビューしたので、昔のステージが懐かしい、寂しいという気持ちもありました。250は超新星とは違うグループで、歌うジャンルも違います。でも、一人ではできないことを、素晴らしいアーティストである二人と一緒に表現することができます。三人でステージに立つことで、僕自身もファンの皆さんも、今まで見たことのなかった姿を見たり、聴いたことのなかった歌を聴いたりできる。それがとても楽しい。ホントまだいろいろやりたいことがあります! 僕はロックが好きなので、バンドの皆さんとロックの曲を出してみたし、フェスにも出ていみたい。演技は多重人格、悪い役に挑戦したいです。皆さんからたくさんの応援をいただいて日本で今もこうして愛されるアーティストでいられることに、とても感謝しています。ファンの皆さんと夢をかなえるその時まで、もう少し皆さんの力をもらってもいいですか? これからもよろしくお願いします」
「皆さんの力をもらってもいいですか?」という控えめな問いかけに、17年間支えてきたファンの答えは、きっと決まっているはずだ。思い出の先にあるのは、もう一度立ちたいと願う横浜アリーナ。そして、日本で始まろうとしている活動の“第二幕”。9月9日の『Time Machine』は、ソンモとファンにとって、過去と未来をつなぐ大切な一日になりそうだ。
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ソンモ
1987年6月15日生まれ、韓国・釜山出身。2007年に韓国、2009年に日本で超新星のメンバーとしてデビュー。現在はソロアーティストとして音楽活動を続ける一方、俳優としても活躍。近年はNHKドラマ『団地のふたり』『虎に翼』や韓国ドラマ『ミレの未来』などに出演。2026年9月9日には、日本デビュー17周年記念イベント「Time Machine」を開催。
取材・文=Ikushima Maki