【推しの予感 NEXT BREAKER’S vol.3】
名曲OSTを届ける歌姫 クォン・ジナが日本のファンに贈るスペシャルメッセージ
言葉が違っても、音楽は心を動かす——。日本初の単独コンサートを成功させた韓国のシンガーソングライター、クォン・ジナ。観客の涙に胸を打たれたという彼女が、初の日本公演で感じたこと、創作への思い、そして未来への目標をK Sideに語った。アナザー提供(c)K Side―日本で初めて単独コンサートを終えた今、率直な感想を教えてください。「どう受け止めてもらえるかとても心配していたのですが、大きな歓声で迎えてくださって、本当に嬉しくて楽しくステージに立てたと思います。まだ拙いですが、MCもすべて日本語で準備していったのですが、それも温かく受け取っていただけた気がします。amazarashiさんの『僕が死のうと思ったのは』を歌ったとき、思わず込み上げてきたことも印象に残っています。また日本で公演したいです」 ―日本のファンの反応の中で、特に印象に残っている瞬間があれば教えてください。「『I got lucky(韓国語タイトル:운이 좋았지)』という曲を歌っているとき、最前列にいらっしゃった女性の方がずっと涙を拭っているのが見えました。その姿を見て、私もつられて胸がいっぱいになって……。みんな、韓国語をお勉強されているのでしょうか。歌詞を理解してくださっていたのか、それとも言葉がわからなくても音楽として感じてくださったのかは分かりませんが、言葉が違っても感動を届けられることが嬉しかったです」 ―美しい歌声ですから。そんな美声を保つために、普段行っているルーティンや健康管理法はありますか?「しっかり栄養を取って、規則的に運動して、よく寝る。それ以外に特別なことはあまりない気がします。でも、シンプルだからこそ一番続けるのが難しいことでもあると思います」 ―これまでの音楽人生を振り返って、「この曲を書いたことで自分自身の価値観や考え方が変わった」と感じる楽曲はありますか?「『The Way For Us(韓国語タイトル:우리의 방식)』というアルバムの最後のトラック『The Dreamer(韓国語タイトル:여행가)』という曲です。この曲を書いていたときのことは今でも鮮明に覚えています。生まれて初めて、自分の力を信じてみようと決心した瞬間でした。それまではずっと自分を信じることができなかったんです。一つひとつ自分で決めていく中で怖さもありましたが、振り返るとあの瞬間が今の自分を作ってくれた大切な時間でした。「怖くてもやるべきだし、やればできる」ということを学びました」アナザー提供(c)K Side―クォン・ジナさんの楽曲には言葉にしにくい感情や心の揺れが繊細に表現されていますが、曲のアイデアはどんなときに浮かびますか?「予想もしない瞬間に、プレゼントのように訪れます。歩いているとき、会話しているとき、音楽を聴いているとき、映画を観ているときなど、ふとアイデアがひらめきます。不思議ですよね。私自身もいつ来るのかは分かりません。日常の中で本を読んだり、人の人生や世界をよく観察したり、素敵な作品に触れてインプットを重ねていくと、ある瞬間に吐き出すように歌詞が生まれるのだと思います」 ―日本の音楽やアーティストで影響を受けた方、または好きな方はいますか? また、今後コラボしてみたい日本のアーティストは?「中島美嘉さんはずっと素敵だと感じています。今回のコンサートで歌った『僕が死のうと思ったのは』も、中島美嘉さんバージョンで初めて知りました。いつか一緒に歌えたら本当に光栄です」 ―デビューから今までを振り返って、過去の自分に一言かけるとしたら?「怖いのは当たり前だし、未熟なのも当たり前。だから自分を責めすぎず、一つずつ目の前のことをやっていけば、いつか自分が望んでいたことを実現できるよ、と伝えたいです」 ―日本語がとてもお上手ですが、普段どのように勉強していますか?「実は、コンサートで話したように流暢に話せるわけではありません。先生と一緒に何度も読み返して、口に馴染ませて“上手に見えるように”がんばったんです(笑)。うまく見えたなら成功ですね! 日本語の先生とZoomでレッスンをしていますが、正直なところあまり真面目にできていませんでした。でも今回のコンサートを通して言語の大切さを強く実感したので、EP活動が終わったらまたがんばりたいと思っています!」 ―最近ハマっていることは?「アリアナ・グランデが最近新作を出したんです。昔から大ファンなので本当に嬉しくて、初期から最新のMVまで一気に見ていたら、気づけば朝5時でした(笑)。とても楽しかったです」 ―今回の日本初単独コンサートをきっかけに、日本での活動を期待するファンも増えたと思います。今後、日本で挑戦したいことや目標を教えてください!「まずは、日本でもっとたくさん公演をしたいです。まだ私を知らない方、そして待っていてくれるファンのみんなのためにも、もっと日本に来たいです。そんなに簡単に実現できることではありませんが、来られるならいつでも駆けつけたいと思います。そのためにも、日本語の勉強ももっとがんばらないといけない。がんばります!」 7月15日リリースのEP『SAVE ME』は、クォン・ジナにとって新たな挑戦となるROCKジャンル作品。これまでとはまた違った魅力を見せる最新作として注目を集めている。 アナザー提供(c)K Side 【PROFILE】クォン・ジナ(Kwon Jin Ah)シンガーソングライター。2013年、韓国のオーディション番組『K-POP STAR Season 3』でTOP3入りを果たし、その実力が注目を集める。2016年にデビュー後は、繊細な歌詞と温かくも力強い歌声で支持を拡大。恋愛や孤独、揺れ動く感情を丁寧に描いた楽曲で、多くのリスナーの共感を集めている。2026年、日本で初となる単独コンサートを成功させ、日本のファンとの特別な時間を作り上げた。今後の日本活動にも大きな期待が集まっている。7月15日に EP『SAVE ME』発売。プレリリースシングル『Rain on me』は、6月23日により先行公開中。 取材・文=Ikushima Maki (c)K Side