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【INTERVIEW】岩橋玄樹、災害救助犬支援に懸ける思い「言葉だけでなく、自分の目で見たものを発信したい」
2026-09-17

(c) K Side

アーティストで俳優の岩橋玄樹が、災害救助犬の育成・飼育を支援する一般社団法人「救助犬DOGOOD」のスペシャルアンバサダーに就任。東京日本橋にて8月31日に行われた『災害救助犬DOGOOD 岩橋玄樹 スペシャルアンバサダー就任報告会』に密着。幼い頃から犬と暮らしてきた岩橋は、今回の活動を通して初めて知った災害救助犬を取り巻く現状に驚き、「少しでも自分に支援できることがあれば」と参加を決めたという。犬への深い愛情、イメージキャラクター「DOGOOD」に込めた思い、そして発信する立場として目指す未来を聞いた。

 

犬は一緒に生きる存在

―イベントのステージでは2頭の災害救助犬との息の合った様子が印象的でした。災害救助犬が緊張している様子も印象的でしたが、岩橋さんも感じましたでしょうか?

「そうですね。特に武将君は、裏で会ったときにはそれほど息遣いも荒くなかったのですが、お客さんがたくさんいるステージに出たら、息遣いが荒くなっていました。リハーサルでは目が合ったり、いろいろなところの匂いを嗅いだりしていたのに、本番ではお客さんの方を見て固まっていて。ああいうステージに立つことには慣れていないので、緊張していたと思います」

――岩橋さんは昔から動物が好きで、犬はとくに大好きだったそうですね。

「はい。僕が生まれる前から家に犬がいて、ずっと一緒に生活してきました。動物が好きというより、犬を“動物”という枠で考えていないのかもしれません。本当に普通に、一緒に生きている存在だと思っています。今も犬を飼っていますし、保護したことをきっかけに増えていった子たちもいます。犬種にかかわらず、どんなワンちゃんともずっと一緒にいられます」

――災害救助犬の支援に関心を持ったきっかけを教えてください。

「救助犬の存在自体は知っていましたが、国からの十分な支援がなく、さまざまな問題を抱えていることまでは知りませんでした。あるときに村瀬さんとお会いして訓練所へ行く機会があり、そこでいろいろなお話を伺いました。少しでも僕に支援できることがあれば協力したいという気持ちが生まれ、それが今回につながったという形です」

――災害が相次ぐなかで必要とされる存在でありながら、その多くが民間の力で支えられていることには驚きがありますよね。

「そうですね。そういった現状が、もっと多くの人にしっかり伝わればいいなと思います。ハンドラーの方の役割も本当に大切です。犬との間に信頼がなければできないことですし、人が怖がっていたらワンちゃんも戸惑ってしまう。実際に接して、そのすごさを感じました。だからこそ、もっと日本の皆さんに知ってもらうべきだと思います。僕もまだ知識は浅いんですが、今後はもっと自分の目で見たものを発信していけたらいいなと思っています。現場へ行くことでかえって迷惑をかけてはいけないのですが、言葉だけで伝えるよりとにかく行動していけたらと考えています。もちろん一番いいのは、救助犬が出動するような災害が起きないことなんですけど」

 

ハートから生まれた「DOGOOD」

――岩橋さんはイメージキャラクター「DOGOOD」のデザインやネーミングのプロデュースもされていますが、素敵なデザインですよね。モチーフになった犬はいますか?

「特定の犬からインスピレーションを受けたわけではありません。まずハートをベースにして、そこへワンちゃんのデザインを落とし込みました。垂れた耳のワンちゃんをイメージして描いたのですが、僕は生まれる前からゴールデンレトリバーと一緒にいたので、もしかするとその要素が自然に入っているのかもしれません」

――優しく親しみやすい表情も印象的です。絵を描くことは、普段から好きなのですか?

「はい。最近は絵を描いたり、何かを作ったりすることが好きです。自分が和む時間にもなっていますね」

――それがリラックス法なのでしょうか?

「ほかには車の運転も好きです。一人でドライブすることも、友達と出かけることもあります。どこにも降りず、ただ運転して帰ってきたことも何度かあります。ずっと運転していると、結構腰が痛くなりますけど(笑)。秋にかけてはキャンプもしてみたいですね。まだ自分ひとりで始める勇気がないのですが、誰かと一緒に始められたら楽しそう。焚き火の火を眺めるのも好きです」

(c) K Side

――アーティストとしての発信力を、今後どのように活動へ生かしたいですか?

「発信するだけでは、どうしても限界があると思っています。僕自身、災害救助犬が実際に働いている現場を自分の目で見てみたいです。そうしないと、本当のことを話せない気がするんですよね。アンバサダーと言っても、口だけだったらいくらでも言える。だから、村瀬さんたちのように僕もしっかり行動してみたいと思いますし、本当に尊敬しています」

――ツアーなど今後のアーティスト活動でも、災害救助犬について伝えていきたいですか?

「ツアーで各地を回ったり、いろいろな活動をしたりするなかで、災害救助犬のことを一人でも多くの方に知ってもらえたらいいなと思っています。些細なことでも、自分にできることを一つひとつ大切にしながら、これからも伝えていきたいです」

――最後に、これからの目標を聞かせてください。

「しっかりと説得力のある行動をしていきたいです。それはアーティスト活動や俳優の仕事でも、ワンちゃんのための活動でも同じです。一人の人間として、一人の大人として、しっかり生きられたらいい。それが今の目標です」

 

岩橋玄樹(いわはし・げんき)  
1996年12月17日生まれ、東京都出身。2021年からソロアーティストとして活動を開始し、音楽活動を中心に、俳優、モデルなど幅広い分野で活躍している。2026年、災害救助犬の育成・飼育を支援する一般社団法人「救助犬DOGOOD」のスペシャルアンバサダーに就任。9月6日宮城を皮切りに、『GENKI IWAHASHI TOUR 2026 “LAzarus”』ツアーを開催中。

 

取材・文=Ikushima Maki
写真=Urata Daisaku
(c) K Side

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